死ぬ前に一度は行ってみたい日本の名所bot 特別編3 ~オーストリア~
2年ぶりの新作です。
0. 要約
オーストリアの首都・ウィーンは、ハプスブルグ家の遺産が多く残る街にして、音楽・芸術の都でもあります。また、カフェ発祥の街としての側面もあり、ザッハーやデーメルなど数多くの著名なカフェが立ち並びます。ウィーンのほかにも、世界一美しい湖畔の町と言われるハルシュタットなど様々な名所があります。
1. オーストリアとは
中世よりハプスブルク家の帝国として第一次大戦までの間欧州五大国に名を連ねた列強国です。詳細はwikipediaで確認するべし。二度の大戦を経て国土は大きく縮小したが、現代においても経済的に豊かな経済大国です。また、モーツアルトを始めとした多くの歴史的音楽家を輩出した文化大国でもあります。
2. ウィーンの見所
オーストリアの首都にして、ハプスブルク家時代の大いなる遺産が数多く残る街。
2-1. シェーンブルン宮殿
マリア・テレジアって おばさん 女帝がブイブイ言わせていた時代、すなわちオーストリア帝国の全盛期に作られた宮殿。
画像の通り床は赤絨毯、白い壁に金細工を散りばめた悪趣味な豪華絢爛な部屋が無数に存在する。ちなみに画像の部屋は「大ギャラリー」と呼ばれる部屋で、「会議は踊る、されど進まず」で有名なウィーン会議や、フルシチョフとJFKの米ソ首脳会談の場となった部屋、たぶん。
中心地からはやや離れているけど地下鉄下車徒歩1分程度とアクセスも非常によい。
2-2. ベルヴェデーレ宮殿
うってかわって市街地の真ん中にあるのになぜかアクセスが悪い。
そして内部の庭園もやたら広い。
クリムトの「接吻」など多くの美術品が展示されており、美術館としての側面が強い。
2-3. 美術史博物館
主な収蔵物はブリューゲルの「バベルの塔」、「雪中の狩人」、ラファエロの「草原の聖母」など。有名な絵画が多く列記すると無駄にスペースをとるので詳しくはwikipediaを見ろ。
2-4. ホーフブルク(王宮)、オペラ座とその周囲
昔はウィーンの街を囲うように城壁がありました。やがて城壁は取り払われ、現在は城壁があったところに「リングシュトラーセ」と呼ばれる環状道路が走っています。このリングシュトラーセの内側がウイーン旧市街にあたり、王宮やオペラ座、シュテファン寺院といった名所が密集している場所となります。
また、シュテファン寺院の鐘楼からはウィーンの町並みを一望でき、さらに遠くに雄大なドナウ川を望むことが出来ます。
ちなみにウィーン郊外には第二次大戦時に建造された高射砲台がいくつかあるんですけど、クッソ頑丈に作ったせいで取り壊すのも面倒らしく放置されているため、これらも眺められます。
2-5. ウィーンのカフェ
ウィーンはザッハトルテの発祥の地でもあります。トルテ(独)はタルト(英)に同義であり、すなわちザッハトルテとはザッハーのタルトという意味です。ザッハトルテの発祥の地であるホテルザッハーは王宮のすぐそばにあり、また、ザッハーにトルテのレシピを教えたとされる老舗洋菓子店デーメルもすぐ近くにあります。
他にもツェントラルやドームマイヤー、ハヴェルカ、シュペールと多くの老舗名店が立ち並ぶ街なので、訪れた際には 三食ケーキを食べろ 後述の通りオーストリアには様々な伝統料理があるので一日五食食べて死ぬ気で回れ。
2-6. ウィーン軍事史博物館
中欧の軍事博物館の例に漏れず、「とりあえず生中」的な雰囲気で、T-34-85が露天で放置されて展示されてます。その他SU-85など。
第一次大戦の引き金となったサラエボ事件のときにオーストリア皇太子夫妻が乗っていた車が展示されています。
↑これ
2-7. 中央墓地
ベートーベン、シューベルト、ヨハン・シュトラウス二世、ブラームスなど著名な音楽家が数多く眠る。
中央とか言ってるけど地理的に全く市街地からは離れている。
東京都内から東京ドイツ村くらい離れている。
2-8. オーストリアの料理
そろそろ飽きてきたので多くは書かない。
「オーストリア 料理」で検索するとサジェストに「まずい」がついてくる。
実際クオリティにムラがあり謎の料理もあるけど美味しい料理も多い。
まず、3大伝統料理と言われるウィンナーシュニッツェル、グラーシュ、ターフェルシュピッツ。
ウィンナーシュニッツェルが薄くなるまで叩いた肉のカツレツ、これがクソ美味い。
グラーシュはオーストリア風ビーフシチュー。ターフェルシュピッツはランプ肉の煮込み、ハーブクリームや西洋わさびなどで作ったソースをつけて食べる。
他にも郷土料理ではチローラ・グレストゥル(肉/ジャガイモ/玉ねぎの炒めもの)やケーゼシュペッツレ(すいとん)なども美味しい。
3. ウィーンを出て
世界一美しい湖畔の町と言われるハルシュタット。アクセスは非常に悪いが、ハルシュタットに行くためだけでもオーストリアに行く価値がある、そんな町。
モーツアルトの故郷にしてサウンド・オブ・ミュージックの聖地。町並みが美しい。
「東欧の優等生」と呼ばれた隣国ハンガリーの首都ブダペストまでは電車で3時間程度。ドナウ河にかかる鎖橋、両岸のブダ城、国会議事堂、古都の伝統的な建造物に共産主義時代の建築物が調和した街、個人的には中欧では最も面白い街だと思ったのでそのうち書きたい。10年後くらいに。
主な見所は時計塔、カレル橋、プラハ城など。プラハについては50年後くらいに。
4. さいごに
百聞は一見に如かず。
とりあえず行け。